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薬を飲む男性

クラミジアは正式には「性器クラミジア感染症」と呼ばれ、クラミジア・トラコマティスという細菌が感染して炎症を起こした状態を言います。

性病の一種で、クラミジアが存在する精液や、腟分泌液、粘膜に濃厚な接触をすることで移ります。
性器だけでなく、直腸や喉にも感染します。
感染から発症まで1~3週間と期間が空くため、気づかないままパートナーへ移してしまうことも多いです。

女性が感染した場合、不妊症や子宮外妊娠の原因となってしまいますし、時に肝臓などの臓器の炎症も引き起こすため、決して軽視してはいけない病気です。

治療は基本的には内服で行い、クラミジアに効果を持つマクロライド系抗菌薬を一定期間服用します。
薬品名としてジスロマックと呼ばれる、アジスロマイシンという種類の抗生剤を使うことがスタンダードです。
再検査をしてクラミジアがいなくなったことを確認して終了です。

もし中途半端な期間で治療をやめてしまうと、耐性菌となって薬の効果が出にくくなったり、炎症の影響で後々に不妊のリスクが上がるなど、悪いことしかありません。
しっかり最後まで治療することが大切です。

クラミジアの代表的な薬は抗生物質ジスロマック

代表的な治療薬であるジスロマックは、細菌のタンパク質合成に関わる機関を阻害することで増殖を抑えて治療効果をもたらす、静菌作用を持ったマクロライド系抗生物質のひとつです。
ジスロマックは酸に強いため、他の似たような仲間の薬より胃酸で不活性化されにくいという長所があります。

成分名をアジスロマイシと言い、クラミジアの代表的な治療薬としてスタンダードな薬剤ですが、クラミジアだけでなく肺炎球菌やマイコプラズマなど他の細菌にも治療効果を持ちます。
そのため肺炎や咽頭炎など、その他のマクロライド系が効果的な細菌感染症にも広く使用されています。

錠剤だけでなく、細粒剤、成人用ドライシロップ剤など剤形が豊富なので、用途や服用者側の理由によっての選択肢が多いのが特徴です。
分娩時に感染してしまった子供に対する小児用のカプセルもあります。

性質的にも長く効果が続くので、もちろん症状や製材によりますが、服用する期間や回数は数日から一週間程度であることが多いでしょう。
食事の時間とは関係なく服用でき、一緒に食べる食べ物の影響は受けにくいです。
しかし一緒に飲む薬によっては作用が弱まってしまうこともあるので、注意が必要です。

薬の作用するメカニズム的に細菌を直接殺すわけではないので、クラミジア感染症の治療の場合は効果判定として粘膜を再度検査し、クラミジアがいなくなっていることを確認する必要があります。

手に入れるには病院で内科医の診断を受け、必要な量と回数分の薬を処方してもらう必要があります。

最近ではジェネリック医薬品としてのジスロマックもあり、海外からの個人輸入もしようと思えば可能です。
しかし先ほど述べたように、マクロライド系が効果がある感染症でないといくら飲んでも効きませんし、かえって余計な副作用をもたらす原因となってしまいます。
性感染症でもクラミジアに似た症状を引き起こす、別の細菌やウイルスによって起きるものが色々とあり、決めつけてかかるのはお勧めしません。

ジェネリック医薬品は、元々の薬の特許が切れたために、他の製薬会社が安価に作ることができるようになった薬です。
値段は安いですが、しっかりとした安全確認の試験がなされていないこともあったり、また使われている添加物が少しずつ違っていたりと、完全にオリジナルと同じではありません。
場合によっては本来の効果が発揮されないことや、アレルギーを起こしたりする可能性も考えられます。

またクラミジア感染症だとわかっていても、薬が効かないという、耐性を持ってしまったクラミジアによって症状が起きていた場合も、同様に効果が期待できません。
病院ではどの薬が一番効くのかを検査して投与することができるので、そのような事態にはなりませんが、自己判断で行う治療では確証が持てません。
安易に個人輸入による薬で対処しようとはせず、医療機関をきちんと受診するのが安全のためにも大切です。

ジスロマックの主成分、アジスロマイシンの副作用とは

全ての薬は販売する際に使用される一般名と、薬を作る際などに使用される成分名の二種類の名前を持っています。
ジスロマックの成分名をアジスロマイシンと言い、ジスロマックの事を指しています。

そして薬というものはどんなものであっても、何らかのアレルギーを起こす可能性を持っているものです。
アジスロマイシンの副作用は抗生剤の中では少ない方ですが、時に吐き気や胃痛、下痢などの胃腸症状が現れます。
胃腸障害が軽くて許容できるのであればそのまま内服を続けることもありますが、いずれにせよ医師に連絡するのがお勧めです。
特に赤ちゃんは下痢を起こしやすいと言われます。
軽ければ大抵は心配ないのですが、症状が酷くて長期の場合は早めに医療機関を受診した方が良いでしょう。

基本的に副作用が出ても軽度で収まることが多いですが、アレルギー体質の方が初めて服用する時は注意しなければなりません。
また肝臓で分解されるため、肝臓が悪い、もしくは肝臓に病気がある人も注意しましょう。
肝臓に悪影響が出た時は、服用を中止する必要があります。

稀にめまいを起こす方もいますので、念のため服用中は車の運転や、高いところでの作業をする際は注意しましょう。

それ以外に、口の内側、唇、喉などの粘膜に水泡ができる・目が急に充血した・発熱したなどの症状を認めた時は、即座に医師に連絡してください。
場合によっては夜間救急であっても利用しましょう。

極稀ではありますが、皮膚粘膜眼症候群と言う重篤な皮膚症状へと進展することがあります。
これはアジスロマイシンに限らず、何か薬を使った時に稀ながら起きるとても怖い副作用で、適切な対処をせずに放置しておくと、皮膚のただれた跡が残ったり、失明、最悪の場合は死に至ります。
薬を服用する時はどんな薬であっても警戒しなければいけない症状です。

またこれもアジスロマイシンに限った話ではありませんが、アナフィラキシーショックという重篤なアレルギー症状が起きることがあります。
体中に蕁麻疹が出たり、急に息苦しくなった、または意識が悪くなってきたりといったことが起きたら、これも命に係わる副作用ですので、救急車を呼んでください。

他にも重篤な副作用として、不整脈、大腸炎、血液障害などが報告されています。
これらも極めて稀な副作用ですが、薬の性質として作用している時間が長いので、服用終了数日後に症状が出てくる可能性があります。
妙に脈が乱れる、皮膚や白目の部分が黄色っぽくなってきた、排便の際に血が混じっている、痣ができやすくなった、または歯ぐきから出血することが増えたなどという症状を認めた場合も、医療機関を受診してください。

もし個人輸入して服用し、上で述べたような症状が起きた場合は、使った薬もしくは薬の殻を必ず持って受診しましょう。
殻も捨ててしまっていた場合は、輸入した時に利用したページを印刷するか、製作元と名称を控えるなどして、情報を持っていくのが望ましいです。
医療者側が対処しやすくなり、ひいては適切な治療を受けられることに繋がります。

クラミジア治療薬の正しい服用方法

クラミジア治療薬のジスロマックは、様々な剤型を持っています。
剤型により内服期間や回数は変わりますので、よく確認し、処方されたのであれば医師の指示に従って使うようにしましょう。
また年齢にも左右され、小児の場合は体重で投与量が変わります。

病状によっても内服量は異なります。
尿道炎や子宮頸管炎などならば内服のみで治療が行われますが、肝臓などの骨盤内臓器に炎症が及んでしまったような重篤な時は、内服の前に点滴治療が必要となります。

一般製剤は、通常一日三回飲むことになります。
食事の時間とは関係なく服用できます。

SR成人用ドライシロップは、ゆっくりと効果を発揮するという製剤のため、一回の服用で効果が一週間続きます。
シロップと言っても液体ではなく粉になっているドライシロップですので、内服する前に水でよく溶かしてからすぐに全量を飲みきります。
しっかり溶け切ったのを確認する必要があるので、残った容器の中を飲んだ後に確認しましょう。
飲む時間は食事と食事の間の、空腹の時です。
前後の食事と二時間以上開ける必要があります。
忘れてうっかり食事をとってしまった場合は、一定時間を空けなければなりません。

ジスロマックの主成分であるアジスロマイシンは、薬の中でも苦いと言われています。
お子さんでは飲むことを嫌がってしまうかもしれません。
その場合は、細粒やカプセル製剤を選択できないか、主治医に相談してみましょう。

細粒は小児が確実に服用できるように、主薬の苦味を防ぐためのコーティングが施してあります。
水か牛乳等の中性飲料で速やかに服用しましょう。
飲みやすくしようとオレンジジュースなどの酸性飲料、乳酸菌飲料、スポーツ飲料等で服用してしまうと、かえって苦みを覚えやすくなってしまうので避けた方が良いでしょう。

また噛んだり潰したりした場合にも、苦味が出てしまうのでお勧めできません。

食べ合わせで影響される食品は特にありませんが、影響する薬はあります。
胃酸の分泌を抑えるタイプの一部の胃腸薬と同時に飲むと、ジスロマックの吸収が悪くなる可能性があります。
せっかく用法と容量を守ってもクラミジアを退治できないかもしれませんので、注意しましょう。
迷ったら医療機関に問い合わせた方が確実です。

また、血液をサラサラにする抗血栓薬のワルファリン、免疫抑制薬のシクロスポリン、強心薬のジゴキシンと併用すると、その作用を増強する可能性があります。
いずれも精密な調節が必要な薬ばかりです。
内服する際はそれらの効果が強くなりすぎていないかの検査を受けることが望ましいですし、もし個人輸入などで自己判断で使う場合は、一度使用が安全かどうかをかかりつけ医に相談した方が良いでしょう。

もし副作用の胃腸障害などで吐き出してしまった場合は、どの程度吸収されているのかわかりませんので、これも医療機関に相談することをお勧めします。

クラミジアなど性病の薬を買うなら病院より個人輸入

クラミジアなど性病の薬を買うなら、病院ではなく個人輸入を考える方もおられるでしょう。
忙しい中で長い時間を待って受診し、診察や検査を受け、やっと処方してもらえるまでは長いものです。

できれば病院を受診した方が確実とはわかっているけれど、それが難しい時には選択肢として挙がる方法です。

クラミジアの治療薬であるジスロマックは、通販サイトを通じての個人輸入が法律で許可されています。
ただし、営利目的でないことが必須ですので、転売はご法度です。
使用も個人の服用と限定されているため、譲渡もしてはいけません。
地方厚生局に輸入が営利目的でない旨を届け出する必要があります。

また合法的な個人輸入は量に制限があります。
ジスロマック250mgの錠剤であれば、一回の輸入につき60錠まで、600mgなら30錠までといった具合です。

医療機関を受診せずに個人輸入で治療を行う場合は、パートナーが診断を受けたなどクラミジアであると確定した時、または検査で陽性となった時に利用するのが良いでしょう。

性病には似たような症状を引き起こす原因菌が何種類もあります。
クラミジアに違いないと決めつけて、闇雲に薬を飲むのはお勧めできません。
他の原因菌だと効かないだけでなく、全く治療にもならないので、症状がどんどん悪くなってしまうかもしれません。

また添付文書をよく読み、服用方法と容量は必ず守りましょう。
薬は多く飲めば効くというものではありません。
クラミジアの第一選択役であるジスロマックは、菌を殺すのではなく増えるのを抑える作用で効果を示すので、内服するタイミングと期間が大切です。

中途半端な内服方法では耐性菌を作り出し、治療を難しくしてしまう可能性もあるので、しっかりと最後まで治療することが必要です。

そしていくら自分が治療をしても、治療していない間に濃厚な接触をしたパートナーがいれば、そちらも感染している可能性があります。
パートナーが治療されない限り、片方が何度治したとしても、またクラミジアに感染してしまうでしょう。
治療は一緒に行わなければなりません。

ジスロマックは安価なジェネリック医薬品も販売されています。
経済的に高価な医薬品を選択できない場合は、検索してみるのもひとつの手です。

個人輸入で治療する際は、信頼できる販売元であるかよく確認し、副作用など起きる可能性のあるリスクをよく確認し、自己責任で行うようにしましょう。
副作用が現れる可能性も考えられますので、どの会社の薬を使っているのかはしっかり控えておくことが大切です。

何かトラブルが起きたり、不安を覚えた時は迷わず内科、特に感染症内科を持つ医療機関を受診しましょう。

クラミジア感染症は性病という面を持つため、恥ずかしさから医療機関の受診をためらう方も多いでしょう。
その場合、病院受診ではなく個人輸入で対応するというのは羞恥心や、その他時間的、経済的な問題を解決できる方法です。

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